FIXER Tips And Hints
住まいのヒント05
根拠を確認し早めに相談。敷金精算のトラブルを防ぐために。
退去時の修繕費やクリーニング代は、貸主・借主のどちらが負担するのでしょうか。
大切なのは、金額の大小だけでなく、傷みの原因、契約内容、使用年数、工事の範囲を整理すること。
双方が同じ資料を確認し、納得できる説明を共有することがトラブル防止につながります。
民法621条では、通常の使用による損耗や経年変化などを原状回復義務から除いています。
具体的な負担は、損傷の原因や契約・有効な特約なども確認して判断します。
国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」は、負担の考え方や事例を整理した一般的な基準です。条例や法律そのものではなく、すべての請求を機械的に決めるものでもありません。
東京都の賃貸住宅紛争防止条例は、原状回復等の原則や契約内容について、宅地建物取引業者による説明を義務付けています。全国一律の条例ではないため、物件所在地で適用されるルールを確認します。
日焼け、家具の設置による床のへこみなどは通常損耗・経年変化の例。一方、故意・過失による傷、手入れ不足で広がった汚れなどは借主負担になる場合があります。発生原因を個別に確認します。
契約書、重要事項説明書、クリーニング等の特約を確認します。書いてあれば必ず有効とは限りません。内容の明確さ、説明・合意、金額の妥当性なども関係します。
※ただし以下のような原則があることも忘れてはいけません。
民法第521条「契約の締結及び内容の自由」
契約の当事者は、法令の範囲内において、契約の内容を自由に決定することができる。
契約時には重要事項説明書・契約書の内容をしっかりと確認しましょう。
借主負担となる損傷でも、設備・内装の経過年数を考慮する場合があります。
クロスは6年で残存価値1円とする考え方がありますが、6年経過で清掃・補修等のすべてが無条件に無料になるわけではありません。モノ=建材・材料は減価償却の対象ですが、人件費に減価償却という概念がないためです。
損傷箇所、施工単位、数量、単価、負担割合を確認します。
次の募集に向けたグレードアップ工事と、借主が負担する損傷の復旧費用を分けて整理することも重要です。
まずは精算明細の項目ごとに、請求理由と負担の根拠を確認しましょう。
契約書、入居時・退去時の写真、立会い記録、見積書、設備の設置年、修理履歴、メール等を整理すると話し合いが進めやすくなります。
不明点が残る場合は、その場で合意を急がず、確認したい項目を記録します。
FIXER には、敷金診断士およびADR調停人候補者が在籍しています。原状回復の現場経験と専門知識を活かし、傷みの状態、必要な施工範囲、費用の内訳を整理するお手伝いをします。
退去後に対立してからだけでなく、立会いや工事の前に管理会社・FIXER へ相談し、確認すべき点を共有しましょう。
敷金・保証金や原状回復に関する知識を扱う、日本住宅性能検査協会の民間資格です。
現地の状態確認や費用の根拠整理などに役立ちます。資格だけで裁判上の代理や法的判断の確定ができるわけではありません。
所定の研修・登録を経て、ADR機関の候補者名簿に登録される立場です。
候補者であることと、個別案件の調停人に選任されることは別で、実際の手続きでは中立性や当事者との利害関係も確認されます。
ADR(裁判外紛争解決手続)は、裁判以外の方法で解決を目指す仕組みです。
原状回復や敷金の問題では、中立的な第三者を交えた話し合いによる調停などがあります。
法務大臣の認証を受けた機関は「かいけつサポート」で探せます。対象分野、費用、進め方、相手方の参加意思を確認して利用します。
調停型ADRでは、双方の合意による解決を目指し、必ず成立するとは限りません。FIXER への相談が、そのままADRの申立てや調停になるわけでもありません。ADRは機関の手続きに沿って進めます。
法的な争いは弁護士等へ、消費者としての相談は消費生活センター(188)などへつなぐ方法もあります。
入居時に既存の傷や汚れを撮影して共有し、不具合は早めに管理会社へ連絡します。
退去時は状態・修繕範囲を確認し、合意した負担額や返金・支払いの期日を文書に残しましょう。FIXER は、工事の品質と分かりやすい説明を通じて、貸主・借主・管理会社の円滑なやり取りを支えます。
「品質が信頼を作る。」
FIXER は現場の状態を確認し、必要な修理・交換をご提案します。
2026年10月作成|住宅賃貸借の一般的な説明です。費用負担は個別の事情により異なります。